1953年に創設された本研究所は、中部地方の産業・経済および社会に関する諸問題について、経済学・経営学・法律学・社会学等の社会科学の視点のみならず、心理学・地理学・生物学等の人文・自然科学の視点からも地道な学術的研究を行い、中部地方の産業・文化の発展に大きく寄与しています。
主要な研究テーマは、Withコロナ時代の観光業界の活性化、震災遺構と地域防災教育、先端的民間調達と公共調達融合の可能性、地域課題解決の先端研究、産官学連携をベースとした地域間の事業承継に関する比較研究及び事業承継に関する教育プログラム開発などで、所員が共同で研究に取り組み、その研究成果を公表することによって社会への還元を図っています。
また、本研究所の附属機関として、東三河を中心とした東海三県から収集した約3,200点の資料を収蔵する生活産業資料館があります。さらに大学記念館では、ガラ紡機・合糸機・撚糸機を実演可能な状態で動態保存しており、三河地方で栄えたガラ紡工場を再現する形で展示しています。
当研究所はこのような特色を持っており、中部地方の産業研究を軸に、社会の要請にこたえ、地域との連携を図りながら、今後も研究活動に邁進します。