研究

プロジェクト研究

2011年度

「過疎地域集落再生に関する実証研究」

研究代表者 岩崎正弥
研究期間 3年間 1年目

【研究の目的】

近年過疎集落に対して「撤退論」をめぐる議論が活発化している。
本研究は、そうした撤退論を批判的に検討しつつ、現場の実際活動に注目して 「集落再生」に関する実証研究を進める。研究視角は「人づくり」と言われてきた人材育成に注目する。過去の人材育成事例に学びながら (例えば南信州・奥三河で実施されてきた「常民大学」など)、 現代の集落再生事例(本年度は東栄町を調査地とする予定)との理念や手法の異同を明らかにする。

東三河調査と『東三河の経済と社会』刊行

研究代表者 樋口義治
研究期間 3年間 3年目

【研究の目的】

10年前に廃刊となった『東三河の経済と社会』の刊行を望む声が高いので、第7輯を刊行することを目的とする。今年度は最終年度であり、いよいよ年度末に第7輯の刊行を目的としつつ、各分野に分けて調査やデータの収集を行い、またシンポジウムや研究発表会を開催する。

大規模災害における事前復興の現状と課題

研究代表者 宮入興一
研究期間 3年間 2年目

【研究の目的】

大規模災害対策としては、従来、災害予防の見方は存在した。しかし、実際の災害対策は、事前対策よりも、災害発生後の、救急・救助・復旧・復興に力点が置かれてきた。だが、今回の東日本大震災にも明らかなように、大規模自然災害は必ず発生する。とすれば、災害の発生を前提として、①事前に予防対策を講じておくこと、②事前に発災後の復興を考え、手順や準備を整えておくことが、災害復興を容易にする。これが、「事前復興」の考え方である。本年度は、東日本大震災の調査研究を行い、それをふまえて、東海地震を前提とした「事前復興」のあり方について検討したい。

生活産業資料館新蔵資料の整理と公開

研究代表者 樋口義治
研究期間 3年間 2年目

【研究の目的】

2009年度に1980年代以前に収蔵した旧蔵資料の整理・展示を完成させ、『産業資料目録』(旧蔵資料)を出版した。昨年度より、1990年代以降の新蔵資料の整理を開始した。将来的には新蔵・旧蔵資料を併せた図録を完成させ、収蔵資料の歴史的価値を見出し一般の参考に供することを目的とする。