研究

プロジェクト研究

2012年度

「感動行政」確立に向けた実証的な研究

研究代表者 戸田敏行
研究期間 3年間 1年目

【研究の目的】

経済拡張・人口増大を目標とした行政運営は終焉を迎え、地域住民の精神性や感情を重視した行政経営が求められている。本研究は、「感動」創造という視点から地域行政の事業成果及び行動原理を実証的に見直そうとするものである。これまでに実施された「感動」創造的な行政手法を収集・分析するともに、三遠南信地域の自治体を対象とした実態調査から感動要素を抽出する。

東三河調査と『東三河の経済と社会』第8輯刊行

研究代表者 樋口義治
研究期間 5年間 1年目

【研究の目的】

昨年度、10年前に廃刊となり刊行を望む声が高かった『東三河の経済と社会』を第7輯として復刊することができた。今年度は来るべき5年後の第8輯に備え、必要なデータを収集する。

過疎地域集落再生に関する実証研究

研究代表者 岩崎正弥
研究期間 3年間 2年目

【研究の目的】

昨年度は東栄町古戸地区において学生を中心とした外部支援活動を通し、その活動が過疎地区をいかに変えるのか、変えない場合は何が課題で、障害を取り除くにはどうすればよいのか、などを参与観察の手法で調査した。
1年間の活動を通して地域との信頼関係が少しずつ育まれているため、2012年度も活動支援を継続しつつ、他地域との比較、人材育成に占める地域の学びの意義を探る調査・研究会などを継続する。

大規模災害における事前復興の現状と課題

研究代表者 沓掛俊夫
研究期間 3年間 3年目

【研究の目的】

大規模災害対策としては、従来、災害予防の見方は存在した。しかし、実際の災害対策は、事前対策よりも、災害発生後の、救急・救助・復旧・復興に力点が置かれてきた。だが、今回の東日本大震災で明らかなように、大規模自然災害は必ず発生する。とすれば、災害の発生を前提として、①事前に予防対策を講じておくこと、②事前に発災後の復興を考え、手順や準備を整えておくことが、災害復興を容易にする。これが、「事前復興」の考え方である。本年度は、東日本大震災の調査研究を続行し、それをふまえて、東海地震を前提とした「事前復興」のあり方について一定のまとめを提示したい。

生活産業資料館新蔵資料の整理と公開

研究代表者 樋口義治
研究期間 3年間 3年目

【研究の目的】

2009年度に1980年代以前に収蔵した旧蔵資料の整理・展示を完成させ、『産業資料目録』(旧蔵資料)を出版した。1990年代以降の新蔵資料の整理について、本年はまとめの年なので新蔵資料のまとめを行う。将来的には新蔵・旧蔵資料を併せた図録を完成させ、収蔵資料の歴史的価値を見出し一般の参考に供したい。